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今回は昨年の安曇野市美術館で開催された「第77回長野県美術展」について、会員の方からいただいたメッセージをご本人の小作品とともに掲載します。
長年親しんできた長野県美術展の開催会場は、県立美術館が開館した後の2年間の経緯(問題)を経て、再び行き詰まり、昨年の運営会議で新たな構想として浮かび上がった安曇野市美術館での開催が決定し、準備を進めてきた。
私は昨年秋、11月16日(日)、待ちに待った県展の初日に、初めて松本から電車に乗って穂高へ向かった。穂高駅からタクシーで約20分、国道を抜けて旧豊科近代美術館、改め安曇野市美術館に到着した。
美術館は豊科の田園風景の中に建てられた、ロマネスク建築の赤い屋根が新鮮な建物で、彫刻の高田博厚の収蔵で以前から親しまれてきた。庭には薔薇園もあり、私は安曇野に来る度に何度も訪ねた所だ。
会場の入口では運営委員の仲間達が気持ちよく迎えてくれた。初めての会場での展示は、相当御苦労されたと思うが、その苦労を乗り越えた人達の充実感があふれ、ホッとしたような笑みを浮かべていたのが印象的だった。
入口を入ると一階の廊下が続き、そこも片面が展示室で作品がずっと奥へ連なっている。そこだけが前のままの壁のベンガラ色をしており、古い趣きというか、個性的な感じで、私達中信地区の人々の作品が並べられていた。初めての人には暗い印象があるのか、もっと明るくして欲しいとの希望が初日から出ていたようだ。私はその少し変わった展示風景の中に、古びて行くものの暖かさとも淋しさとも不思議な雰囲気を読み取るべく、じっくり作品を眺めていた。そこにはアットホーム的な雰囲気がかもし出されていることを勝手に思った。また、この廊下は片面だけの展示のため、ゆっくりと見ることも出来、品の良い木製の椅子があって、私みたいな年寄りにはありがたい。何故か座って見ながらも通り過ぎる人も居るのに全く気にならないのが不思議で新鮮であった。
この建物はもともと高田博厚の彫刻のための展示室を建物の中心部に設定して四角い部屋を作り、その部屋を囲むように廊下がつながっている。その中心部の展示室は改修され、今まで仕切られていた壁を取り払い、幾つかあった小窓も無くなって、新たなゆったりとした会場が出来ており、彫刻を様々な角度から鑑賞でき、とても見やすかった
。
一階の展示を見終わってひと回りすると入口に戻り、二階へのエレベーターがある。二階は一階と同様に回廊となっており、やはり中信の作品でまとめられ、分かりやすかった。廊下の角まで進んでいくと右手奥に美術館南側の施設の会場とつながって、特別大きな展示室が出来ていた。そこは改修されて天井から大きな壁がつり下げられて、作品は二段掛けであっても少しも窮屈さを感じず、むしろゆったりとそれぞれの作品を見渡せた。そこには作品をつり下げる時のご苦労も感じられた。
思い起こせば今まで県展といえば、どこでも狭いというイメージがあった。ここには前記の会場と同じくらいの広い部屋がもう一つ。回廊の先、東南の角に北信・上小地区の会場があった。天井が高く明るい広い空間に作品が2段掛けでゆったりとして心地よく鑑賞できる。ひとつひとつの作品が公平に観て取れる。作者が目に浮かんで来たのはとても大切なことだと思った。
他に二階には中位の部屋が二つ、小さめの部屋が一つ、それぞれ日本画、工芸と洋画の諏訪地区が展示され、まとまりがあって各々の魅力も感じられて来た。
以上、私の県展見学は、新地での県展開催が成功したとの結論に達することが出来たと言えよう。会場の安曇野市は、全県的に見れば遠い方には不便で、運営上通う苦労も予想されるが、過去の会場を漂流せざるを得なかった時代の苦労と比較してみても、この美術館には特別な付加価値があり魅力があるように思えてくる。
県展会場としての評価は充分な美術館と見ることで、私は安堵したのか、帰りの大糸線の電車の眺めを楽しみながら心が軽くなっている自分を感じていた。感謝。(S.K)

第77回中信美術展
展作品を動画でご覧いただけます。
受賞者発表
以下の皆さんが受賞されました。
おめでとうございます。
受賞作品は、ここからご覧いただけます。
| 賞 名 | 部 | 氏名 | |
| 中信美術会賞 | 2部 | 一般 | 川舩 賢 |
| 中信美術会賞 | 2部 | 一般 | 小松 三千子 |
| 松本市長賞 | 2部 | 会員 | やまぐち かずお |
| 松本市美術館賞 | 1部 | 一般 | 伊藤 百合 |
| 松本市美術館賞 | 2部 | 会員 | 小岩井 清子 |
| 松本市美術館奨励賞 | 2部 | 会員 | 小野 隆男 |
| 松本市美術館奨励賞 | 2部 | 会員 | 小松 紘一 |
| 松本市美術館奨励賞 | 3部 | 一般 | 越山 明都 |
| 松本市美術館奨励賞 | 4部 | 一般 | 酒井 香代子 |
| 松本商工会議所会頭賞 | 2部 | 会員 | 柳澤 留美子 |
| 松本芸術文化協会賞 | 1部 | 一般 | 上ノ原 亜季 |
| 松本芸術文化協会賞 | 2部 | 会員 | 三宅 弘子 |
| 松本芸術文化協会賞 | 2部 | 会員 | 百瀬 惠以子 |
| 松本芸術文化協会賞 | 3部 | 会員 | 丸山 と志江 |
| 松本信用金庫賞 | 2部 | 一般 | 吉村 雅利 |
| 長野銀行賞 | 2部 | 会員 | 松澤 興成 |
| 長野県民芸協会賞 | 4部 | 一般 | 渡辺 季 |
| 信濃毎日新聞社賞 | 1部 | 一般 | 花岡 典子 |
| 市民タイムス賞 | 2部 | 会員 | 下田 美代子 |
| 市民タイムス賞 | 2部 | 一般 | 霜月乃 カイ |
| 信越放送賞 | 2部 | 一般 | 小林 賢次郎 |
| 長野朝日放送賞 | 4部 | 一般 | 遠藤 みゆき |
| テレビ松本賞 | 1部 | 一般 | 玉井 敏敬 |
| あづみ野テレビ | 2部 | 会員 | 丸山 島子 |
| K氏賞 | 2部 | 会員 | 藤原 まさ惠 |
| K氏賞 | 2部 | 会員 | 金沢 陽子 |
| 額縁のタカハシ賞 | 2部 | 会員 | 濱本 ゆり子 |
| こばやし画材賞 | 2部 | 会員 | 百瀬 喜一 |
| シナノ画房賞 | 2部 | 一般 | 斎藤 容子 |
| マルオカ賞 | 2部 | 一般 | 森 重樹 |
| マルオカ賞 | 2部 | 一般 | 浦田 絢子 |
| ジュニア大賞 | 2部 | ジュニア | 矢﨑 結愛 |
| ジュニア大賞 | 3部 | ジュニア | 藤森 晴希 |
| 才能教育研究会賞 | 2部 | ジュニア | 百瀬 晴喜 |
| 松本芸文協ジュニア賞 | 2部 | ジュニア | 上嶋 柚風 |
| 松本芸文協ジュニア賞 | 4部 | ジュニア | 髙野 福 |
| ジュニア賞 | 2部 | ジュニア | 浦野 恵愛 |
| ジュニア賞 | 2部 | ジュニア | 松澤 小乃葉 |
| ジュニア賞 | 2部 | ジュニア | 三原 久幸 |
| ジュニア賞 | 2部 | ジュニア | 小松 杏奈 |
第77回中信美術展 ジュニア・一般入選者発表
以下の方々が入選されました。
おめでとうございます。
| 一部 一般 | ||||
| 赤羽 正子 | 小岩井 常代 | 花岡 典子 | 市川 博子 | 山田 博 |
| 伊藤 百合 | 玉井 敏敬 | 上ノ原 亜季 | 筒井 哲司 | |
| 二部ジュニア | ||||
| 浦野 恵愛 | 巾 太朗 | 百瀬 晴喜 | 大西 ひより | 藤野 遥斗 |
| 百瀬 紫 | 上嶋 柚風 | 堀内 野々花 | 森 暖乃 | 上條 美月 |
| 松岡 莉奈 | 矢﨑 結愛 | 窪田 一花 | 松澤 小乃葉 | 柳澤 生吹葵 |
| 腰原 里音 | 丸山 優奈 | 山田 紗綾 | 小松 杏奈 | 水石 匠 |
| 島田 遥 | 三寺 芽叶 | 仙葉 咲菜 | 三原 久幸 | 田邊 匠 |
| 三村 多実花 | ||||
| 二部一般 | ||||
| 有野陽子 | 熊谷勝昌 | 高橋 洋子 | 磯野純子 | 倉和子 |
| 竹本智子 | 伊藤さか枝 | 小林賢次郎 | 田中 浩 | いとう美香 |
| 小林さくら | 西倉るり子 | 浦田絢子 | 小林幸子 | 野田一男 |
| 小口美和子 | 小松 三千子 | 古畑悦二 | 鎌倉太一郎 | 斎藤容子 |
| 宮坂 英樹 | カミジョウミカ | 坂本秀行 | 森 重樹 | akin |
| 川舩 賢 | 猿田敏行 | 横山 君子 | 北洞鋼一 | 塩島 千典 |
| 吉沢和利 | 工藤 ひろし | 霜月乃カイ | 吉村 雅利 | |
| 三部ジュニア | ||||
| 藤森 晴希 | ||||
| 三部一般 | ||||
| 神山 英夫 | 山田 博 | 越山 明都 | 松岡 冬海 | 湯川龍磨 |
| 四部ジュニア | ||||
| 高野 福 | 平林 慶士 | |||
| 四部一般 | ||||
| 愛瀬 詩乃 | 越山 明都 | 原 民雄 | 遠藤 みゆき | 酒井 香代子 |
| 渡辺 季 |
3部彫刻 ワークショップのお知らせ
開催日時 8月1日(金)9:00~16:00
開催場所 安曇野市碌山公園研成ホール 研修室
詳しくは、3部ワークショップのページへ
夏季美術講習会のお知らせ
開催期間 7月25日(金)~27日(日)
会 場 松本市美術館(講座室・市民アトリエ)
詳しくは、夏季美術講習会のページへ
第77回中信美術展のお知らせ
開催期間 6月21日(土)~29日(日)
会場 松本市美術館
詳しくは、中信美術展のページへ
委員長 中村 勤
事務局
〒399-6462
長野県塩尻市洗馬641
塩原峻郎
TEL 090-6044-5290