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★★★ 連綿と続く芸術への熱き想い ★★★


今月のア・ラ・カ・ル・ト

12月のアラカルト
 師走 12月になりました。お節料理を囲んで新年のお祝いを済ませて寛いでいる時に突然起きた能登地方での大地震でお正月気分が吹き飛び、翌日は旅客機が火に包まれる映像に驚くという重苦しい幕開けで始まった今年も最後の月となりました。
 2015年12月、中信美術会執行部の一員だった私は、年明けの1月3日に初めて開催されるお正月中信展の準備中でした。遡ること3年前の7月に開かれた中信美術会臨時総会で中信美術展の冬開催が決定されていました。全県規模の長野県展を一会場で開催するために、松本市美術館の会場を初夏に委譲する事情が生じたためでした。もちろん条件的にマイナス方向への委譲には異論、反論が多く出ましたが、県展と中信展は車の両輪のように歴史を重ねてきたのだからと受け入れた経緯がありました。
 さて冬に決まったものの問題は山積でした。時の委員長を先頭に本当にいろいろなアイディアが出ました。一口に冬と言っても開催日は何時にするのか。1月~12月の事業年度を4月~3月に変更する必要がある。最後の6月開催の中信展から冬の開催までには約1年半の空白があるのでその間の企画をどうするか。事務所を何処に置くか。最終的に美術館側の意向もあって1月3日開幕の「お正月中信展」となったものの、日付を固定すると曜日が変わるため会期が毎年変わる。美術館と印刷を依頼するD社の御用納めも考慮しなければ。とりあえず5年日記を購入して先の先までの日程、会期を決定し、12月15日前後の土曜日に搬入、飾りつけ、審査までを終えて、御用納めの日に開場式の準備をして年を越す。例年開場式当日に行った授賞式、出品者懇親会は会期中の土曜日にする等々。
 およそ3年半の準備期間の後にいよいよ12月の搬入日を迎えました。何と言っても真冬の作業、ひざ掛けやホッカイロをたくさん用意して寒さ対策も。審査日がクリスマスイブだったので、ショートケーキを用意した記憶があります。後日に開幕式の支度を終えると一同「良い年を!」と声を掛け合って、お節料理の材料が待つ家路へ。
 翌年1月3日に初の「お正月中信展」が開幕しました。心配だった雪もなく好天の下、彼方此方で「おめでとうございます!」の挨拶が行き交い、そこはかとない新年の華やぎを感じさせる雰囲気に安堵しました。現在は中信展も本来の初夏の時期に戻り、もはや冬の中信展は遠い思い出となっています。
  
May 2025 be a good year for all of us ! (K.M)

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中信美術会

委員長 清沢龍美
事務局 
 〒399-6462
 長野県塩尻市洗馬641
 塩原峻郎 
 TEL 090-6044-5290