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★★★ 連綿と続く芸術への熱き想い ★★★



お知らせ

今月のア・ラ・カ・ル・ト
 

卯月、Aprilになりました。1月1日の能登地震から明けた2024年がもう4分の1過ぎました。「両手から時間がこぼれていく…」という表現を読んだことがありますが、年月ともにどんどん指の隙間が広がっていくように思えます。
NHKの連続テレビ小説「ブギウギ」が終わりました。主人公のモデルは笠置シズ子でした。よくコテコテノ大阪弁と言われますが、主人公の大阪弁は終始濃~いもので、関西人の私でも「ここまで?」と違和感がありました。関西弁のドラマでは言葉遣いは合っていても抑揚やアクセントが、微妙に違うことがあります。『なんかヘン』なのです。東北が舞台の時には東北の方々は同じことを感じられるのかもしれません。しかし「ブギウギ」の大阪弁は余り破綻がなかったように。笠置シズ子は私の記憶の中ではラジオの「ちょっと おっさんこれなんぼ」「わてほんまによゆわんわ」などの「買い物ブギウギ」の歌詞とリズムだけ残っています。おそらく大体が標準語のNHK放送から流れる軽快な大阪弁が子供心をとらえたのだと思います。
歌の記憶では「春日八郎のお富さんは歌ってはいけません」と小学校で言われたことがありました。当時男子生徒の間で「イキナ クロベイ ミコシノ マーツニ アダナスガタノ オトミサン…」と流行っていました。私は「粋な黒塀 見越の松に…」の「ミコシノマーツニ」を「神輿のマーク」と聞き取り、『お祭りの歌なのになんで』と不思議でした。音だけで意味を知っている子はいなかったと思います。どちらも情報源も少なかった頃の微かな記憶の欠片です。
最近の政治家の常套文句によく「記憶」が出てきます。「記憶にありません」、「うっすらと思い出しました」、「写真があるなら会ったかもしれませんが、記憶にはありません」など。その度に私は子供の頃のある母との会話を思い出します。母はよくラジオで人気のあった歌手Hの歌を聞いていました。そこで「選挙の時にはHに投票するの」と聞いたことあります。母は「選挙はね人気があるからとか、好きだからではなく、よく考えて投票するもの」と答えました。
記憶は心に強く響いたときに残っていくものだと思います。あの政治家たちは大金が懐に入っても、自分の利になる人に会っても強く感じないから記憶に残らないのか、それとも都合が悪くなると使える強力な消しゴムマジックの所有者なのか。次の選挙はよ~く考えて。秋の米大統領選挙もそうあれかし!
(K.M)

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中信美術会

委員長 
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