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★★★ 連綿と続く芸術への熱き想い ★★★


今月のア・ラ・カ・ル・ト

10月のアラカルト
10月 Octoberになりました。「やっと来てくれたのね! あなたに忘れられてしまったのか、とても不安な気持ちだったの」。と、泣き言の一つも言いたくなるくらい秋の歩みはゆっくりでした。空、虫の音、樹々、徐々に秋の気配を感じながらも温度計は30℃を越えて梃子でも動かぬ頑固な今年の夏でした。毎年9月に入ると、せっせと衣替えの準備をしたものですが、今年はその気になれずにグダグダと先延ばしになっていました。衣料品でも季節を先取りして、冬物、春物、夏物、秋物商品に推移して商戦が繰り広げられてきましたが、今年から合物を取り入れる店も出てきたとか、なるほど。
るほど、はて? 毎朝のようにとても興味深く視聴した連続テレビ小説「虎に翼」が終わりました。日本初の女性弁護士、後に裁判官のなった三淵嘉子さんがモデルのドラマでした。最初このタイトルの意味が分かりませんでした。調べると『四字熟語の為虎添翼、「虎の為に翼を傳(つ)くること母(な)かれ」;ただでさえ鋭い爪と牙を持つ虎に、そのうえ、空を自由に飛べる翼をつけるようなことはするな。強悪な勢力があるものに、さらに勢力をつけるようなことをしてはならないという喩え』とのこと。
て? この小説の虎は誰?翼は誰の翼? 考えました。主人公は干支の寅の字の寅子(ともこ)、周囲の人にトラちゃんとよばれていました。まだ女性が弁護士になれない時代に法律を学び、様々な障壁に屈せずに女性の法曹界への道を切り開いた人でした、やはり虎は寅ちゃん。そして翼は法律。男尊女卑がまかり通っていた時代に『法律』という翼を得て既成概念に『はて?』と疑問を呈し、女性や子供、弱い立場の人々に寄り沿いながら偏見や差別と闘っていきました。強さを誇る虎ではなく、法律という翼を広げて、生い立ちや信念や恰好や男か女かそれ以外か、すべての人が快適でいられるように心を砕いた「優しい虎に翼」でした。
災孤児の保護や少年法の改正、再婚の際の苗字変更に対する拘りは、今なお議論の途上にある選択的夫婦別姓の萌芽かと思います。同僚の男性弁護士による性的少数者の話題はLGBTに繋がっていきます。朝から重い話は真っ平、と思う視聴者も多かったそうですが、現代女性の権利は法律的に守られて、のびやかに暮らしていけるようになったのは、先人の不断の努力の賜物、同時に法律は生き物で時代と共に深化している、まだまだ発展途上にあるのですね。
(K.M)


第76長野県美術展
佐久会場 9月8日
(日)9:30~17:00
会場    長野県佐久創造館
北信・上小・佐久・中信地区の作品と、受賞、賞候補、審査員、無審査、審査員経験者の作品、遺作を展示します。




 

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中信美術会

委員長 清沢龍美
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