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★★★ 連綿と続く芸術への熱き想い ★★★

第73回中信美術展 中止のお知らせ
第73回中信美術展(会期2021年1月3日から1月11日 会場:松本市美術館)は、これまで開催に向けて準備を進めてまいりましたが、新型コロナウィルスの感染リスクの回避は極めて困難な状況であり、これ以上結論を先延ばしすることは、運営に関わる皆さま方に多大な迷惑がかかることが予想され、出品者はもとより、観覧者、運営関係者、ご家族の健康、安全を第一に考え、断腸の思いで決断致しました。 
 会員・出品者の皆様、関係各機関の皆様には大変ご心配とご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。特に出品者の皆様には、第73回中信美術展に向けて精魂込めて制作された作品を展示できなくなりましたことを、重ねてお詫び申し上げるとともに、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。その他の情報に関しましては順次お知らせ致します。
 一日も早い終息と皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
                     第73回中信美術展 運営委員会

今月のア・ラ・カルト

夕月夜 心もしのに 白露の 置くこの庭に こほろぎ鳴くも
夕方に細い月が出ている心さみしい宵、急に冷えて露が落ちる庭にいつの間にかコオロギがリリリ、リリリと鳴いている。


 10月、神無月、October です。「10月は黄昏の国」。この大好きなこのフレーズは、学生時代に読んだ小説の題名ですが、毎年10月の声を聞くと蘇ってきます。もう半世紀以上、でも数字で見るとたった50回余りの10月。人生は長いのか、短いのか。
 先月のこの欄で、夏に二冊の長編小説を読んだこと、その一冊が「黒書院の六兵衛」だったことをご紹介しました。もう一冊は藤沢周平の「漆の実のみのる国」です。そろそろと構想を練り始めた時に、仕事から帰った家人が「きょうNHKから電話があってね」と話し出しました。「10月はノーベルウィーク」すっかり忘れていました。
 もう17~8年前になるでしょうか。信州大学のE先生がノーベル賞候補にノミネートされたことが話題になり、市民タイムスなども取り上げました。記者が自宅まで来て記事になったのもその時です。それまでカーボン技術のスペシャリストとして仕事に従事しており、E先生と一緒に仕事をしていたのは知っていましたが、詳しいことは分からないままでした。そのE先生が解明されたカーボンナノチューブの成長のメカニズムがノーベル賞に値するのではないかと聞いたときはとても驚きました。家人は技術屋として側面から先生に協力して量産技術を開発し、電池に添加する応用を図り、広めたらしいです。7時前のニュースで発表を待つ画面を見た時などは期待でとてもワクワクしたものです。受賞が決まればスウェーデンに行くはず、と密かにパスポートの有効期限を確認しておきました。でもそう簡単ではありませんでした。
 毎年、10月が近づくと「今年はどうかしら?」というのが我が家の話題の中心でしたが、年を経るにしたがって期待と諦めの比重がだんだん後者に傾いてきました。そのうち中信ではニュースにもならなくなり、忘れられてしまっているようですが、長野にある工学部では変わらず準備をし、メディアもいざという時のために取材依頼をして待っています。近年日本人受賞者が多く出ていますが、どの方々も長い待機年数の後の栄誉だと聞きます。
 来月に予定している「漆の…」は江戸時代に上杉鷹山が人生の大半を藩の改革に捧げたものの、なかなか努力が報われない話です。人生は短かし、されど待つのは長がし!
(K.M)

 


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中信美術会

委員長 
 矢野口 靖
事務局 
 〒398-0002
 長野県大町市大町4599
 中村 勤 
 TEL 090-2219-6840

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