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★★★ 連綿と続く芸術への熱き想い ★★★



今月のア・ラ・カルト

ケ崎高校吹奏楽部の清々しい演奏で開幕したお正月中信展も終わり、何となく過ごしているままにもう2月・如月を迎えました。
「新しき 年の初めの 初春の 今朝降る雪の いやしけ吉事」
葉集にある大伴家持の一首です。旧暦のお正月は今の2月にあたり、まだ春は浅いけれど降る雪にも柔らかい光が感じられる時節、「降る雪が積もるようにめでたい事が積もるように」と祈ったものだそうです。
に会えば「今冬は本当に暖かく雪も少なくってこんなの初めてですね。楽でいいけれど、かえって心配」なんて会話が飛び交い、産地によっては野菜が育ちすぎ農家を悩ませているとか、雪不足に悩むスキー場やイベント主催者困っているとかの報道が見られる1月でした。2月を目前にして本格的に雪が降ったのですが、夜は大雨に。各地で季節外れの暖かさ・強風・豪雨が伝えられ、加えて新型コロナウィルス感染症の蔓延と、「いやしけ吉事」とは程遠い年になりそうです。
っかけは「羊と鋼の森」を読んだことでした。ピアノは中に張ってあるピアノ線(鋼)をフェルト(羊)のついたハンマーが叩いて音を出すことから、若い調律師が主人公の小説です。我が家の玄関に、娘が使っていて長い間眠っている古い竪型ピアノがあります。処分して飾り棚に変えようと何度思ったことでしょう。しかし簡単に思いきれなく、子供たちが中学時代に制作した動物のテラコッタ、父が幼いころに遊んだ木の飛行機や骨董に近いランプ、古い瓶などを載せて、そこだけ時代感たっぷりの空間を作ってきました。小説を読んで、そのピアノが何となく可哀想になって、「そうだピアノを習おう!」と唐突に思い立ちました。子供のころ習ったことがあり決してビギナーではないのですが、視覚、聴覚、触覚を刺激するのは認知症の進行を遅らせるというし、今やらなくって何時やるの、今でしょ!という流れです。早速こども音楽教室に申し込みレッスンを始めました。若い先生は大人にはとても優しくこう言われます。「いいんですよ、何を弾くか、何時終わるか自分で決めてくださいね」と。その言葉に甘えて娘が使っていたショパンのワルツ集からなるべく♯や♭の少ない曲を選んで練習しています。今日は寒いから、忙しいからと理由をつけては練習をさぼり、レッスン日前に慌てての指慣らし、文字通りの付け焼刃です。これが認知症予防になるのかどうか、はなはだ疑わしいのですが・・・
(K.M)

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中信美術会

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